dfdfas |
2008-10-08 01:34 |
http://dmup.blue920.com/video.php/vid_5938_series_1_lid_286.htm
シーズン終了後の秋季練習が終わった12月。プロ野球、埼京彩珠リカオンズの四番打者・児島弘道は、若手投手の中根とトレーナーの木野崎を伴い、暖かい沖縄で自主トレを行っていた。新人王を始め、首位打者や本塁打王、打点王などを何度も取り、三冠王にも2度輝いたことがある児島。だが、今まで一度も優勝の美酒を味わったことがない不運の天才打者・児島は、自分に何かが欠けていると考え、黙々と汗を流しながらそれを見つけようとしていた。
キャンプを始めて10日後。児島は、中根が利き腕の指を負傷したことから、バッティングピッチャーを捜す必要に迫られた。責任を感じた中根は、このキャンプに全てを賭けている児島のため、木野崎と共に大学や実業団の野球部を当たるが、時期が悪く見つけることが出来ない。
そんな折、グラウンドのある土手を歩いていた中根と木野崎は、米兵らの間で流行っている『ワンナウト』という野球賭博と出合った。『ワンナウト』は、ピッチャーがバッターから、ワンナウトを取れるかどうかを競うゲーム。三振を取るか、打たれてもインフィールドで打球がバウンドしたらピッチャーの勝ち、それ以外は、バッターの勝ち、というルールだ。
しばらくして、勝負を見ていた2人の前に現われたのは、東亜と呼ばれる日本人ピッチャーだった。誘われるまま、東亜と米兵との勝負に賭けた中根は、たちまち大負け。血気にはやる中根は、イカサマだと叫び、今度は自分が東亜と勝負する、と言い出した。そんな中根に、東亜が提示した掛け金は、何と400万円。札束を無造作に地面に投げた東亜は、バントなしの条件で、“投げたボールに当てさえすれば、お前の勝ちだ”とハンデまで付け、余裕の表情。高校時代に四番を打っていた中根は、木野崎が止めるのも聞かず、この勝負をOKした。
だが、1打席400万円という勝負にビビッた中根は、遅いストーレートの初球を見逃し。その動揺から、2球目も空振り。そして、3球目。中根は、東亜のボールの握りを読んだものの、アッサリ見逃してしまった。
中根が有り金全部とカードを、渡久地東亜という若者に巻き上げられたと知った児島は、数日後、それらを取り返してやろうと、例のグラウンドにやって来た。
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